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管理者の所有するマスターキー

物件の賃貸借契約を取り交わした場合には、家主や管理会社、不動産仲介業者などのスタッフから、自らに手渡されるキーと、同じもの、すなわちマスターキーを物件の管理者が所有することになります。
したがって、家主や物件管理会社のスタッフは、非常事態が発生した場合には、入居者に無断で室内へ立ち入ることも可能になります。
そのような事情があることによって、賃貸物件での生活は、プライベートを保持しづらいと感じる消費者も少なからず存在するようです。
しかしながら、賃貸住宅というものは、そもそも管理者の所有する物件を借用しているに過ぎないということを考慮すれば、そういった安全対策が講じられることはある程度しかたが無いとあきらめがつくかも知れません。
例えば、住宅に限らず、多様なバリエーションのアイテムを、他人に譲ったり、売ったりするのと、貸すのとでは、物品に対する思い入れの深さや、責任の割り合いなどが少なからず違ってくることはお分かりになると思います。
そのことと同じで、不動産を賃貸する場合にも、貸した物件の所有権が自らに存在する限り、家主や管理会社のスタッフが、不測の事態が発生した時のことを心配するのは当然のことと言って良いでしょう。
ただし、いくらそうしたマスターキーを所有しているからと言っても、普通に日常生活を送っている中で、そのように管理者が室内に立ち入って来るケースはそうそうある訳ではありませんので、その点を心配する必要は無いでしょう。
もしも、何のトラブルも発生していないのに、スタッフが部屋の中に入ってくるなど、常識を逸脱した行為がおこなわれた場合には、家主や管理会社へクレームをつけたり、消費者センターや警察、裁判所などへ通報したりするなどといった対策を講じる必要が出てくるかも知れません。
また、自分や同居している家族が部屋の中にいる場合には、チェーンロックやアームロックなどといった、外から開けることの出来ない鍵をかけておけば、たとえ管理者であったとしても、そう簡単に室内へ入ることは出来なくなると考えられます。
ただ、自身や同居人がすべて外出して、家の中が留守になる場合には、そうした鍵をかけることは出来ませんので、業者スタッフが室内へ入るリスクが少なからず生じてくることになります。
賃貸物件を利用する人たちは、そのような事情を考慮に入れて、業者に見られては困るようなものを、部屋の中に置かないようにした方が良いかも知れません。

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